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このインタビューは、大豆製品データベースグレインネット [ http://www.grainnet.ne.jp ] に掲載されています。 |
彩乃:最初に、日本豆腐協会さんの設立の背景を伺いたいと思います。
木嶋さん:はい。皆さんご存知のように、豆腐は日本の健康食の代表的食材です。私ども食品製造・販売業者には、より良質で衛生的な豆腐を皆さんに提供するという社会的義務があるということと、豆腐業界の健全な育成発展を計ろうということで日本豆腐協会は結成されたんです。 豆腐は、昔の技術では品質が均一に製造する事が難しかったのですが、凝固剤や包装技術の開発により保存性が高く衛生的で均一した豆腐を販売できるようになってきました。 最近では量販店を中心として広範囲に販路が拡大されつつあり、また、食品に関する消費者の意識も高まって、いろいろな規格化や制度化を求める声が強くなってきています。 彩乃:最近は製造年月日の表示や、賞味期限の表示などいろいろあるようですね。 木嶋さん:はい、年月日表示はどちらか一方というのではなく、製造年月日と賞味期限の両方を表記するメーカーもありますが、5日間以上の期限の商品は賞味期限のみの傾向にあります。賞味期限以内なら作りたてと変わらない味で食べていただけますよ。彩乃:今、会員の会社は何社くらいあるんですか? 木嶋さん:一般会員のメーカーは43社、その他に、豆腐製造に関係する会社が賛助会員として25社加盟しています。 |
彩乃:豆腐の需要ってどのくらいあるんですか?木嶋さん:総務庁11年の家計調査表によると、豆腐の一世帯あたりの消費数量は76、75丁。対前年比で4、1%の減少でした。消費金額では7、601円で対前年比で5、4%の減少でした。 彩乃:もっと食べてるかと思いました。私なら軽く150丁はいってますよ。豆腐の他に がんもどきや油揚を入れるともっと食べてますよ、絶対! 木嶋さん:洋食化が進んでますからね。その影響もあって豆腐製造業者数はね、平成11年3月末の厚生省調査では16、345軒で前年対比2.7%の減少なんです。毎年3%前後が減少しています。業界全体の出荷金額で言うと約4、000億円程度ですかね。彩乃:豆腐に使われる原料の大豆は輸入物も多いと聞きますが・・・ 木嶋さん:日本で豆腐製品に使用される原料大豆は平成11年で49.2万tなんです。そのうち国産大豆は約4.5万tで91%も輸入原料に依存しているんですよ。 彩乃:すごい依存度ですね。ほとんどはアメリカやカナダなんでしょうか?どうして日本の大豆はそんなに少ないんですか? 木嶋さん:大きな理由の1つに値段がありますね。平成12年の国産大豆の平均市場価格は米国産大豆の平均2.8倍であり、豆腐製品の原料としてはいささか高いんです。国産大豆は消費者にとって、安心・安全・美味しいなどのイメージが強く「こだわり商品」として定着しているんですが、これからもっと国産大豆豆腐の消費を拡大させるためにも、大豆生産と需要販売との連携された戦略が必要でしょうね。 |
彩乃:日本豆腐協会さんはどのような仕事をされているんですか?木嶋さん:そうねえ、わかりやすいところだと、豆腐の製造技術に関する教育や研修とか、最近特に話題になるのがHACCPの研修とかといったところでしょうか。 彩乃:HACCPって何ですか? 木嶋さん:HACCPは国際的に広く認められている食品安全性を確保するための方法で、最終製品の検査に重点をおいた従来の衛生管理と異なり,食品の製造・流通の過程から安全性の管理を徹底するシステムです。
彩乃:アポロ計画でも使われたという話を少し聞いたことがあるのですが.... 木嶋さん:アポロ計画がHACCPを一番最初に使ったと言うべきでしょうか。米国の宇宙開発計画(アポロ計画)における宇宙食の開発に当たって、高度に安全性を保証するシステムとして米国航空宇宙局(NASA)が開発したものなんですよ。 |
彩乃:最近GMO(遺伝子組換え大豆)についていろいろな話がでてきていますよね。
木嶋さん:まだお客様が遺伝子組換についての不安が拭い取れていないので、豆腐業界では11年の新穀大豆から非遺伝子組換えのものに全面的に切り替えています。つまり12年に入ってからはGMOは一切使っていません。彩乃:どのようにしてGMOとNONGMOとを分けているんですか?見た目ではまったく同じですよね。 木嶋さん:IPハンドリングということをしています。IPハンドリングというのは、収穫された大豆を日本にむけて輸出する時、他の穀物とまざらないように、生産から流通の各段階できちんと分別管理をするんです。その分別管理をしたという証明書などをつけて加工業者などに提供するシステムのことをIPハンドリングと言うんです。 彩乃:ふ〜ん、非遺伝子組換えの大豆は、IPハンドリングというシステムで守られているんですね。 |
| 私には何やら聞きなれない言葉がいっぱい出てきました。今までは何気なくお豆腐をいただいていましたが、一丁のお豆腐は、いろいろな努力の中から生まれてくる事がよくわかりました。お話はいっぱいお伺いしましたが、編集の都合でちょっと短くなりました。木嶋さん、ありがとうございました。またお話を聞かせてください。これからは今日のお話を思い出しながら、もっともっと味わってお豆腐をいただきます。彩乃。 |